熱田神宮

名実共に名古屋一のお宮

熱田神宮拝殿から見る本殿

読み方 あつた-じんぐう
所在地 名古屋市熱田区神宮1-1-1 地図
創建年 伝113年(景行天皇43年)
社格等 式内社・尾張国三宮・旧官幣大社・別表神社
祭神

熱田大神(あつたのおおかみ)

相殿神
天照大神(あまてらすおおかみ)
須佐之男命(すさのおのみこと)
日本武命(やまとたけるのみこと)
宮簀媛命(みやすひめのみこと)
建稲種命(たけいなだねのみこと)

アクセス

 ・地下鉄名城線「神宮西駅」下車。徒歩約5分。
 ・地下鉄名城線「伝馬町駅」下車。徒歩約6分。
 ・名鉄名古屋本線「神宮前駅」下車。徒歩約5分。
 ・JR東海道本線「熱田駅」下車。徒歩約12分。
 ・無料駐車場あり(400台分) 17時閉鎖(年末年始は使用不可)

 ・参拝時間 終日(無料)
 ・宝物館 300円 9時-16時半 最終水曜日定休(年末休館)

webサイト 熱田神宮公式サイト
オススメ度 ***

 一般的に熱田神宮には三種の神器のうちのひとつ、草薙剣(くさなぎのつるぎ)が納められており、それを祀る神社とされる。
 祭神の熱田大神については諸説ある。神剣そのものであるとか、神剣に宿るヤマトタケルであるとか、神剣を霊代とするアマテラスであるなど。
 熱田神社が「神宮」になるのは明治元年(1868年)のことで、本来は尾張氏との関わりが深い神社だった。アマテラス云々というのは後世のことで、社殿も明治26年(1893年)に伊勢の神宮と同じ神明造に建て替えられるまではこの地方特有の尾張造だった。

 神話の話。
 御神体となっている草薙剣は最初、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)といった。乱暴者のスサノオが高天原(たかあまはら)から追放され、出雲国で八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治して体内から取り出しのがその剣で、それをアマテラスに献上した。
 剣は天孫降臨するニニギ(邇邇芸命)にさずけられ、のちに伊勢の神宮に移されたとされる。
 ヤマトタケルは伊勢の神宮で皇女をしていた叔母のヤマトヒメ(倭姫命)を訪ねた際、天叢雲剣を託され、景行天皇に命じられた東征に旅立つ。
 駿河国で火を放たれピンチに陥ったヤマトタケルは神剣で草をなぎ払い勝利を収める。このとき草薙剣という別名に変わり、以来そう呼ばれるようになった。
 尾張国でミヤズヒメ(宮簀媛命)と結婚したヤマトタケルは、次なる使命を果たすため伊吹山へ向かうことになる。ここでどういうわけか草薙剣をおいていってしまったため戦いに敗れ、最後は能煩野(三重県亀山市)で命を落とした。
 白鳥に姿を変えたヤマトタケルは故郷の大和へ帰っていったという伝説が各地に残る。
 ミヤズヒメはヤマトタケルを弔うため、残された剣を祀る熱田神社を創建した。
 第12代景行天皇は『日本書紀』などによると101年に即位で、ヤマトタケルの死去が113年ということで、熱田神社の創建は113年ということになっている。

 現実の話。
 第26代継体天皇はほぼ実在が確実視されている天皇で、即位は500年代前半と考えられている。
 それ以前は実在を疑われてはいるものの、まったくのでたらめというわけもなく、少なくとも天皇(大王)もしくはそれに近い存在の人物がいたことは間違いない。
 最古の古墳のひとつと考えられている箸墓古墳は200年代中頃に造られたとされる。
 景行天皇在位は300年代前半あたりか。
 ヤマトタケルも実在していないとされるけど、その時代に活躍した英雄たちの総体と考えれば無理はない。
 だとすれば、熱田神宮の創建も300年代前半から遅くとも300年代後半あたりとするのが妥当ではないだろうか。
 そもそも最初から草薙剣は熱田神宮にはないという説もあるけど、天智天皇時代の668年に草薙剣盗難事件というものが起きている。
 草薙剣が三種の神器であるかどうかは定かでないとしても、なんらかの神剣を祀る神社として創建されたことだけは確かだろうと個人的には考えている。創建にまつわる物語も、完全な空想とは思えない。元になるような出来事があったはずだ。

 熱田神宮を訪れてみると、なんて軽やかな空気を持った神社だろうと思う。
 良くも悪くも重々しさがない。重厚さに欠けるという見方もできるけど、あれだけの大社であれだけ軽やかな神社を私は他に知らない。
 清浄でありながら張りつめていない。なんというか雑味がない。威圧感もなく、威張っていないところが熱田神宮の一番の特徴であり、良さだと思う。
 肩肘張らず、気が向いたときにふらっと訪ねていくと、気持ちよく迎えてくれる。
 名古屋が持っているもので一番いいものは名古屋城ではなく熱田神宮ではないかと思ったりもするのだった。

ブログ記事(現身日和【うつせみびより】)

熱田神宮の成り立ちは思うほど単純じゃない
草薙剣をめぐる右往左往物語
草薙剣があってもなくても熱田にはたくさんの神がいる

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