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御嶽神社(自由が丘)

御嶽上級者向けのワンダーランド

自由が丘御嶽神社

読み方 おんたけ-じんじゃ(じゆうがおか)
所在地 名古屋市千種区自由ヶ丘1丁目2 地図
創建年 不明
旧社格・等級等 不明
祭神 御嶽大神(おんたけおおかみ)
アクセス 地下鉄名城線「自由が丘駅」から徒歩約12分
駐車場 なし(墓地の駐車場はあり)
その他  
オススメ度

 お墓と寺が集まるエリアにある御嶽神社。
 すぐ東隣は覚王山にある日泰寺(地図)の墓地で、西には宗徳寺、南には中道寺が、道一本挟んで北には大心寺、瑞専寺がある。それらのどこかに関係があるのかもしれないけど、なんともいえない。
 御嶽教の講社が関係していることは間違いないと思うのだけど、それを示すようなものは見当たらなかった。千種区の御嶽講としては白心教会というところがあるようだ。

 神社がある自由が丘は、昭和30年(1955年)に田代町の一部より成立した。
 町名は住人の公募によるものだそうだ。
 自由が丘というと東京目黒が有名だけど(昭和2年に自由ヶ丘学園が開校されたことに由来する)、名古屋にも自由が丘はあって、地下鉄の駅名にもなっている。駅周辺はけっこうおしゃれタウンだ。
 このあたりは丘陵地で水の便が悪く農業には不向きな土地だった。江戸時代は尾張藩の狩猟場だったというから、森林や荒れ地が広がっていたのだろう。
 そういう事情もあって、寺や墓地が集められたようだ。近年は寺と墓地と住宅が混在する街並みとなっている。
 今昔マップを見るとそのあたりの変遷が見てとれる。
 昭和7年(1932年)までにある程度道が通って区画整理されたとはいえ、周りは寺と墓地くらいしかなく、この頃は民家はごく少なかった。
 戦後もその状況は変わらず、1960年代以降、突如として家が密集する住宅地になった。古くからこのあたりに住んでいた人はその10年、20年の激変ぶりに驚いたことだろう。

 神社が建てられたのがいつなのかは分からないのだけど、鳥居に大正十二年と彫られているから、少なくともそのときにはすでにあったということだ。もしかするとそれが創建年かもしれない。
 たくさんの石碑や石仏、社や稲荷などが渾然一体となった御嶽ワールドが展開されている。ちょっとしたワンダーランド状態だ。
 中心としては御嶽大神を祀っているものと思われる。
 その他、たくさんの霊神碑や石碑、弘法像、不動明王像などの石仏があり、明神やら龍神やら稲荷やらが所狭しと祀られている。
 人の姿をしたものには霊が宿りやすいという話があるし、まわりは墓地というロケーションを考えても、ここは日が落ちた後は行かない方がいいような気がする。行くなら昼間の明るいときに行くことをおすすめしたい。
 なかなかの世界観となっているから、御嶽上級者向けといえそうだ。

 

作成日 2018.1.20(最終更新日 2019.2.14)

ブログ記事(現身日和【うつせみびより】)

自由が丘御嶽神社はなかなかの世界観

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