築三神社

築港三号地だから築三

築三神社

読み方 つきさん-じんじゃ
所在地 名古屋市港区築三町1丁目 地図
創建年 不明
旧社格・等級等 不明
祭神 不明
アクセス 地下鉄名港線「築地口駅」から徒歩約16分
駐車場 なし
webサイト  
オススメ度

 名古屋港築港三号地に当たることから築三町(つきさんちょう)と名づけられた町にある築三神社(つきさん-じんじゃ)。
 江戸時代の干拓によって作られた熱田前新田と作良新田の先を埋め立てて作ったのが名古屋港で、築地口交差点の南が一号地、二号地で、中川を挟んで西側が三号地、四号地だった。明治40年(1907年)、名古屋港の歴史はここから始まった。
 現在の築三町は化学系の工場が多く、民家もそれなりに建っている。飲食店や商店なども少しある。
 南の築地町はほとんど工場が占めている。
 この地区に化学工場が建てられ始めたのが昭和初期のことだった。
 昭和20年の空襲では名古屋港も工場群も壊滅的な被害を受けている。港と工場を叩くのは戦略的な必然だ。
 戦後ようやく復興したと思ったら昭和34年の伊勢湾台風でまたも大きな被害に見舞われてしまう。

 この神社がいつ建てられたのかは分からない。戦後かもしれないし、戦前かもしれない。明治末や大正という可能性もなくはないか。
 社号標には昭和三十三年十月建立とある。これが創建の年なのか、再建なのか、社号標だけ新しくしたのかは判断がつかない。
 真ん中当たりで斜めに亀裂が走っているから、伊勢湾台風のときに真ん中から折れて倒れたのを継いでいるのかもしれない。
 狛犬は落ちてバラバラになったのだろうか。継ぎ接ぎだらけで不格好な姿をしている。しかも、一体しかいない。
 金銭的な余裕がなくて新調できなかったというのもあるかもしれないけど、伊勢湾台風の被害を語り継ぐためにあえてそうしたのかもしれない。
 本社はお堂のような覆殿に収められている。このあたりは海に近いから潮風から守る意味もあるのだろう。
 祭神について知るための手がかりも得られなかった。アマテラスの神明系か熱田社系の可能性が高そうではあるけれど。

 残念ながらこの神社について分かることはほとんどない。それでも、工場地帯のちょっとしたオアシスとして機能しているのではないかと思う。
 小さな神社でもないよりあった方がずっといい。それは失ってみないと気づけないことかもしれないけど。

ブログ記事(現身日和【うつせみびより】)

港区築三は「つきさん」築三神社

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