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秋葉社(江松4)


変わったロケーションにある神社



江松4秋葉社

読み方あきば-しゃ(えまつ4)
所在地名古屋市中川区江松4丁目 地図
創建年不明
旧社格・等級等不明
祭神不明
アクセスJR関西本線「戸田駅」から徒歩約49分
駐車場 なし
その他 
オススメ度

 入り組んだ道を入っていった先の変わったロケーションにある神社。
 こういう地形を何と呼んだらいいのか分からない。三叉路でもなく、四叉路でもない。下を向いた細長い台形の底辺のような場所に建っている。
 道路事情に合わせてここに建てたのか、この神社をよけるように道路を通したのか、どちらなのだろう。
 江松のこのあたりは、新川と戸田川が蛇行しながら流れる間の狭い土地で、かつてはたびたび水害に見舞われたことだろう。
 それなら水の守り神を祀りそうなものだけど、川辺には意外と秋葉社が多い。それは中川区に限ったことではない。
 もともと水神を祀ることは少なかったのか、治水技術の発達とともに水神を祀る風習が廃れたのか。
 細い道が入り組んだ町だから、火事を恐れたというのは分かる。その守り神として集落に秋葉社を祀ったというなら自然なことではある。



 今昔マップの明治中頃(1888-1898年)を見ると、ここは江松村の一番大きな集落があったところだということが分かる。
 現在、神社の境内になっているところを東西に道が通っていたようだ。もし秋葉社がこの頃からすでにあったとすると、現在よりも少し北か南にあったのではないかと思う。
 江松の様子は長らくあまり変わらず、1968-1973年の地図で初めて鳥居マークが描かれる。この頃までにはけっこう家が増えたようだ。
 北側に溜め池が4つほど描かれている。農業用というよりも貯木場だっただろうか。しかし、1976-1980年の地図では姿を消しているから、養殖用か何かの池だったかもしれない。
 その後も江松4丁目は大きく変わっていない。今も南半分は田んぼが広がっている。



 この秋葉社が現在のような状況になったのがいつからなのかは分からない。ちょっと無理矢理道を通して、その道沿いに家が建ち並んで、この空間が中途半端に余ったような恰好になってしまったのかもしれない。道と言うより広場のような空間で、その真ん中に神社が居座ったような形だ。
 町内の道はどこも狭く、消防車などは入れないんじゃないかとちょっと心配になる。西側からは一般車ですら入れなかった。やはり秋葉社は必要だ。
 拝殿が新しく建て替えられて間もない様子だった。ここ数年のことだろう。
 本殿は覆殿というよりはお堂といった方が合っている。こちらも同じ時期に建て直されたようだ。
 石鳥居や石灯籠は立派なもので、これは昭和に入ってから建てたものか。
 変わったロケーションにあって、晒され感は強いけど、印象に残った。悪くないと思う。




作成日 2018.1.2(最終更新日 2019.7.15)


ブログ記事(現身日和【うつせみびより】)

ここは道か広場か江松4秋葉社

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