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白水神社

戦後70年、伊勢湾台風から60年

白水神社

読み方 はくすい-じんじゃ
所在地 名古屋市南区白水町36-195 地図
創建年 1950年(昭和25年)
旧社格・等級等 不明
祭神 熱田大神(あつたおおかみ)
アクセス 名鉄常滑線「大同町駅」から徒歩約10分
駐車場 なし
その他 例祭 10月10日
オススメ度

 江戸時代に干拓によって新田開発が行われた柴田屋新田(のちに北柴田新田)だったこのあたりも、昭和12年(1937年)の大同特殊鋼星﨑工場の進出を皮切りに宅地化され、戦後になると住宅や宅地も多く建てられ、人口も増えていった。
 神社がある白水町は、昭和23年に鳴尾町の一部より成立した。町名は近くを流れる天白川や用水などの水がきれいだったことから名づけられたという。戦後すぐは小川なども流れていたようだ。
 その白水町に建てられた神社がこの白水神社だ。昭和25年(1950年)のことだった。
 熱田神宮(web)から熱田大神を勧請して、地域の守り神とした。相殿として秋葉社で迦具土神も祀っている。

 そんな伸び盛りだった白水町を伊勢湾台風が襲ったのは昭和34年のことだ。
 西の名古屋港からの高潮に加えて、北を流れる大江川と南の天白川が同時に氾濫し、白水町のあたりは特に被害が大きかった。
 そのとき神社も壊れている。

 現在の白水神社は、どんぐり広場と民家の間の狭い場所にこそっと入り込むように鎮座している。まるで何事もなかったかのように。
 伊勢湾台風からもうすぐ60年になろうかという今も体験した人はそのときのことを繰り返し語る。このあたりの人たちにとっては一生に一度あるかないかの未曾有の出来事だった。
 神社を建てる程度では何の助けにもならなかったという人もいるだろうし、神社があったおかげで助かったという人もいるだろう。
 神社と自然災害との関係とはどういうものかということを、名古屋の南の神社を巡っているとあらためて考える。

 

作成日 2018.3.1(最終更新日 2019.8.21)

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