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秋葉神社(則武新町1)


意外と古いかもしれない団地神社



則武新町1秋葉神社

読み方あきば-じんじゃ(のりたけしんまち1)
所在地名古屋市西区則武新町1丁目28 地図
創建年不明
旧社格・等級等不明
祭神不明
アクセス地下鉄鶴舞線「浅間町駅」から徒歩約20分
駐車場 なし
その他 
オススメ度

 市営南押切荘の敷地の一角にある秋葉社。
 団地内の道は私有地で住人以外は立ち入り禁止のところもあるのだけどここは違うようで、神社前の道は公道なのだと思う。
 この神社が団地の神社なのかどうなのかは判断がつかない。
 市営南押切荘は昭和57年(1982年)に建てられ、平成8年(1996年)まで増築されたようなので、比較的新しい団地といえる。
 いつこの場所に秋葉社が建てられたかは何とも言えない。団地が建てられる前からずっとここにあったのかもしれないし、団地の建築にともなって他から移されてきたのかもしれない。
 今昔マップの明治中頃(1888-1898年)を見ると、ここは北の美濃路から南へ延びた道沿い集落の南端近くに当たる。
 則武新町になる前は長らく平野町といっていた。
 江戸時代に集落の守り神として秋葉権現を祀ったという可能性も考えられる。
 社は彫り物が施された流造で、中規模神社の本殿としても通用するくらい立派なものだ。板宮造の簡素なものではない。
 これはおそらく、屋根神様のたぐいではないと思う。もともとの秋葉社はもっと広い境内を持つ神社だった可能性もある。



 鳥居の裏に「昭和三年 御大典記念」とある。
 昭和3年(1928年)は昭和天皇の即位の礼と大嘗祭が行われた年だ。それを記念してこの鳥居は建てられたようだ。なので、少なくとも昭和3年にはこの秋葉社があったということになる。
 御大典(ごたいてん)というのは、天皇が即位したときに行う即位の礼と大嘗祭にまつわる一連の儀式をあわせたもので、御大礼(ごたいれい)ともいう。
 即位の礼は諸外国に向けたもので、大嘗祭は即位後に初めて行う新嘗祭のことを特別にそう呼ぶ。これは秘密の部分もあって天皇やごく一部の人間しか知ることができないともいわれている。
 今上天皇のときも当然行われている。平成2年(1990年)の1月23日から一年間にわたって関連の行事が執り行われた。
 平成の御大典記念でどんな事業が行われたのかはよく知らない。神社を回っていても平成御大典の碑などは見た記憶がない。
 平成天皇から次の天皇に譲位されたら行われることになる。



 この神社について分かったことはこれくらいだ。
 御大典記念で鳥居を建てるくらいだから、個人のものではなく地域の神社の可能性が高そうだ。
 これくらいの大きさの鳥居は現在の価格でいうと数百万円する。流造の社の相場は知らないけど、同じくらいかもっと高いかもしれない。
 玉垣の石は新しいから近年直したものだろう。
 この時代、神社なんて時代遅れだからもういらないだろうなどと思わず、大事に守っていってほしいと思う。団地と地域の守り神として人知れず活躍してくれているはずだ。




作成日 2018.6.8(最終更新日 2018.12.20)


ブログ記事(現身日和【うつせみびより】)

過去はともかく今は団地神社の則武新町秋葉神社

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