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秋葉神社(枇杷島3)

頭上神社と呼ぼう

枇杷島3秋葉神社

読み方 あきば-じんじゃ(びわじま3)
所在地 名古屋市西区枇杷島3丁目27 地図
創建年 不明
旧社格・等級等 不明
祭神 不明
アクセス 名鉄名古屋本線「東枇杷島駅」から徒歩約10分
駐車場 なし
その他  
オススメ度

 通常、神社を探すときは目線の高さで探すものだけど、稀に視点より上に神社があることがある。頭の上にある神社。頭上神社とでもいおうか。
 西区には屋根神様が多く残っているので、これもその部類に入るといえば入るのだろうけど、入り口に秋葉神社と書かれているので、これは秋葉神社ということでいいと思う。地図にも秋葉神社として載っている。
 祭神はカグツチのみか、もしくは屋根神様パターンである熱田、津島の三社なのか分からない。
 秋葉神社の看板(?)の下に白菊二部町内会と書かれている。
 現在、白菊という町名は残っていないのだけど、白菊公園やコーポ白菊、シャトー白菊などに名残をとどめている。
 この白菊は、藤原師長が愛用していた琴のことで、師長が井戸田村に流されてきて村娘と通じ、都に帰ることになったときに琴を与え、娘は別れを嘆いて入水したといった話が伝わっている。そのあたりのことについては師長の謫居趾に建てられたとされる嶋川稲荷社のページ御嶽社(枇杷島)のページに書いた。
 亡くなった娘を弔うために建てたのが近くの清音寺(地図)とされる。
 この故事から枇杷島の地名は来ているという話もあり、かつては琵琶里町や白菊町があった。

 いつ誰がここに秋葉の神を祀ったのかは分からない。
 今昔マップの明治から大正にかけてのものを見ると、このあたりはずっと農地だった。区画整理されて住宅地になるのは昭和に入ってからだ。1932年(昭和7年)の地図ではすでに宅地整理が行われた後なので、早ければ昭和初期あたりかもしれない。
 白菊二部町内会とあるから現在は町内会でお世話をしているのだろうけど、最初からそうだったのか、初めは個人宅で祀っていたものかは分からない。

 入り口の門に鍵はかかっていないので扉を開けて入っていくことができる。ここは民家の裏口に通じる通路のような場所だ。
 注連縄は正月に替えたものだろうか。まだわりと新しい。榊はちょっとしなびてはいたものの茶色くはなってなかったので放置されているわけではなさそうだ。
 賽銭箱はなく、社が乗った台の上に1円玉、5円玉、10円玉で100円分くらいは積み上がっていた。それなりに参拝者は訪れているようだ。
 頭の上の高いところにあるので背伸びして手を伸ばさないと届かないかもしれない。

 

作成日 2018.6.12(最終更新日 2018.12.20)

ブログ記事(現身日和【うつせみびより】)

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