ハヤタマノオ・ヨモツコトサカノオ《速玉之男・事解男》

ハヤタマノオ・ヨモツコトサカノオ《速玉之男・事解男》

『古事記』表記 なし
『日本書紀』表記 速玉之男(ハヤタマノオ)、泉津事解之男(ヨモツコトサカノオ)
別名  
祭神名 速玉之男命、事解之男命、他
系譜 不明
属性  
後裔  
祀られている神社(全国) 熊野本宮大社(web)、熊野速玉大社(web)、熊野那智大社(web
祀られている神社(名古屋) 島田神社(天白区)、菅田神社(天白区)、熊野三社(呼続)(南区)、伊奴神社(西区)、神明社(鳥栖)(南区)
『日本書紀』で伊弉諾尊(イザナギ)が伊弉冉尊(イザナミ)を追いかけて黄泉の国へ行ったときに生まれた神として登場する。
 第五段一書(第十)はこんなふうに書いている。イザナミに会ったイザナギは、おまえを失って悲しいから来たのだと言う。それに対してイザナミはわたしを見ないでくれと言う。しかし、イザナギはイザナミを見てしまう。するとイザナミは恨み恥じて、あなたは私の心を見た、私もあなたの心を見たと言い、悪いと思ったイザナギが去ろうとするとイザナミは別れると言い、イザナギは負けないと答えた。
 このとき、イザナギが吐いた唾から化成したのが速玉之男(ハヤタマノオ)で、穢れを祓うと泉津事解之男(ヨモツコトサカノオ)が生まれたという。
『古事記』にはこれに当たるような神は出てこない。
 古代の日本では唾(つば)には何か特別な意味があると考えられていたようで、記紀の中でもいくつかの場面で登場する。神聖なものとされたのか、ある種の呪いのようなものとされたのかは定かではない。
 熊野権現と習合して、熊野本宮大社(web)、熊野速玉大社(web)、熊野那智大社(web)で、速玉之男神・事解之男神という祭神名で祀られている。
 出雲国一宮の熊野大社(web)内の伊邪那美神社に合祀された速玉神社は『出雲国風土記』にも載る式内社で、ハヤタマノオなどはもともと出雲族の神だったかもしれない。
 名古屋では天白区の島田神社菅田神社、南区の熊野三社(呼続)、西区の伊奴神社で事解之男命と速玉之男命が祀られている。
 南区の神明社(鳥栖)は速玉之男命が祭神に加わっている。
 緑区の熊野社(徳重)、守山区の熊野社(大永寺)、中川区の熊野社(二女子町)、中村区の熊野社(権現通)は祭神を事解之男命・速玉之男命としていない(イザナギやスサノオ)。

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