クナト《岐神》

クナト《岐神》

『古事記』表記 なし
『日本書紀』表記 岐神、来名戸祖神
別名 久那土神、久那止神、久那戸神、久那斗神、車戸神、来名戸祖神、岐神、衝立船戸神、車戸大明神、久那度神、クナド大神、クナトの神、クナト大神、熊野大神、久刀、フナド
祭神名 岐神・他
系譜 不明
属性 防災
後裔  
祀られている神社(全国) 息栖神社(茨城県神栖市)
祀られている神社(名古屋) 金神社(山田天満宮内)(北区)、社宮司社(須賀町)(熱田区)
『日本書紀』第五段一書(第六)で登場する神。
 死んだ伊弉冉尊(イザナミ)を黄泉の国まで追いかけていって変わり果てた姿を見て逃げ出した伊弉諾尊(イザナギ)は、泉津平坂(よもつひらさか)で追いつかれて言い争いになる。イザナミは怒って別れるなら私は一日に千人の人間を殺すと言い、イザナギはそれなら私は一日に千五百人の人間を生ませると言い返す。そして、ここから先に来てはいけないと杖を投げると岐神(クナト)が化成したといっている。
『古事記』では黄泉の国から戻ってきた伊邪那岐(イザナギ)が竺紫の日向の橘の小門の阿波岐原で禊ぎ祓いをしたとき、着ていた衣服から様々な神が生まれたとする。その中で最初に投げ捨てた杖から成ったのが衝立船戸神(ツキタツフナトノカミ)と書いている。
 クナトはフナトともいうので、これは同じ神のことをいっているのではないかと思う。
 クナトは、ここから来てはいけないとイザナギが言ったということから、「来な処」から来ているという説がある。
 民間信仰の神とされ、村の入り口や道の分岐点などで祀られ、道祖神の原形ともされる。
 茨城県神栖市の息栖神社(いきすじんじゃ)は鹿島神宮(web)、香取神宮(web)とともに東国三社の一社とされ、久那戸神を主祭神として祀っている。社伝では鹿島神・香取神が葦原中国を平定するとき東国へ先導した神とされる。
 京都府亀岡市にある丹波国一宮の出雲大神宮(web)の現在の祭神は大国主神と三穂津姫尊となっているのだけど、元々出雲族はクナト神を祀っていたという話がある。
 名古屋では北区の金神社(山田天満宮内)、熱田区の社宮司社(須賀町)で祀られている。

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