ヤチマタヒコ・ヤチマタヒメ《八衢比古・八衢比売》

ヤチマタヒコ・ヤチマタヒメ《八衢比古・八衢比売》

『古事記』表記 道俣神(チマタ)
『日本書紀』表記 開囓神 (アキクイ)
別名  
祭神名 八衢彦神・八衢媛神・他
系譜 不明
属性 道、橋、建築、乗り物
後裔  
祀られている神社(全国) 御杖神社(奈良県宇陀郡/web)、森神社(滋賀県高島市)
祀られている神社(名古屋) 社宮司社(須賀町)(熱田区)
『古事記』の道俣神(チマタ)、『日本書紀』の開囓神 (アキクイ)がこの神に当たるとされる。
『古事記』は、黄泉の国から戻ってきた伊邪那岐(イザナギ)が竺紫の日向の橘の小門の阿波岐原で禊ぎ祓いをしたとき、投げ捨てた褌(ふんどし)から道俣神が成ったとし、『日本書紀』第五段一書(第六)は黄泉の国の出口付近で伊弉諾尊(イザナギ)と伊弉冉尊(イザナミ)が言い争いになり、褌を投げて生まれたのが開囓神 (アキクイ)と書く。
 ちまたは道股、道が分かれる意味で、八衢(やちまた)は道が多く分かれているところを指すとされる。『古事記』では日子番能邇邇芸命(ニニギ)が天降るとき天の八衢で猿田毘古神(サルタヒコ)が待ち受けていたという形で出てくる。
 民間信仰においては道祖神ともされ、道の神、橋の神、乗り物の神、建築の神などともされた。
 神社の祭神では八衢彦神・八衢媛神(ヤチマタヒコ・ヤチマタヒメ)として祀られることがある。
 奈良県宇陀郡の御杖神社(web)、滋賀県高島市の森神社のように久那戸神とともに八衢比古神・八衢比売神を祀っている式内社がある。
 名古屋では熱田区の社宮司社(須賀町)が猿田彦命(サルタヒコ)、岐之神(クナト)とともに八衢彦神と八衢媛神を祀るとしている。チマタ神を祭神としているのはここだけで他にはない。

ホーム 神様事典