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神社を理解するための5W1H

 今日の1ページは西区平出町の秋葉社
 実際に起こった出来事はひとつに違いないのだけど、未来から過去を見たとき、そこにはいくつもの可能性という分身が見えてしまい、どれが実体か分からないということがよくある。
 未来と過去をつなぐ線は一本なのに、その一本が見えず掴めない。
 こんがらがった糸を解きほぐそうとやっきになればなるほど糸は絡まってしまう。
 神社の始まりから現在まで真っ直ぐ一本線が延びているなどということはほとんどなく、絡まっていてもつながっていればましな方で、途中で切れていたり、切れた糸と糸とを変なふうに結んでいたりするから、本当に分からなくなってしまっている。ここまで分からないものなのかと、ときどき絶望的な気持ちに襲われることもある。
 すべての真相を解き明かせるなどというおごった気持ちはないのだけど、もう少し分かってもよさそうだし、分かりたいという気持ちは持っている。
 昔、英語で習った5W1Hというのが神社にも当てはまる。
 いつ(When)、どこに(Where)、誰が(Who)、どんな祭神を(What)、どうして(Why)、どのように(How)祀ったのか?
 神社の場合、重要な鍵を握っているのが「何故?」という疑問だ。何故その神社を建てたのか、その理由や動機が分かればその神社の根幹を理解できる。逆に言えば、何故という問いに対する答えが見えないと、その神社を理解できたことにはならない気がする。
 もっとちゃんと記録を残して伝えてほしかったと思うけど、今更言っても遅い。今できることは、現時点で分かるだけのことを集めて記録しておくことだ。今それをやっておかないと、この先手がかりはどんどん薄れていってしまうだろうから。

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