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名古屋駅前に点在する小さな神社群

 今日の更新は、中村区の迦具土社(名駅)津島社(名駅)
 名古屋駅の東にこんなにもたくさん神社があるとは知らなかった。名駅は都会だから神社などないだろうと勝手に思い込んでいたけど、考えてみると名古屋駅の東は名古屋城下の外れで明治まで農村地帯だった。村はあったからそれなりに人は暮らしていただろうけど、城下町の人たちから見れば田舎の村だ。
 だからこそ、村の神社があってもおかしくはないわけで、ただ、名古屋駅周辺が都会化した中でよくぞこれだけ残ったものだと感心する。
 明治の神仏分離令と神社合祀政策を経て、昭和の空襲を乗り越え、今日に至った神社はそれだけで偉大だ。
 秋葉や天王社は地域密着型というか、村人に近い神社だ。由緒ある古い神社とは違う。
 疫病や火事の恐ろしさがそれだけ切実だったとも言える。よく知らない日本神話の神よりも、自分たちにとって身近に思える権現さんの方が頼りになると思っただろう。
 神社というのは人の希望でもあるのだけど、一方で人間の悲しみや悲劇を象徴する存在でもあるのだ。

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