今日の1ページは熱田区の住吉社。
神社のいう1724年創建というのは、社殿を建てたのがそのときということかもしれない。
堀川掘削のときに天王社と住吉社と向かい合って祀ったという話がまったく作り話とは思えず、少なくとも住吉神を祀る祠ができたのは1609年のことだと思う。
熱田台地の縁に立つと遠くの景色が一望できたということが今では信じられないのだけど、江戸時代までは確かにそうだったのだ。
熱田神宮が建てられた頃は、熱田台地の突端近くで、目の前には海が広がっていた。その風景もまた、想像することは難しい。
歴史を知るには想像力が必要だ。それは単に地形や風景を想像するというだけでなく、その時代、その場所で生きていた人たちと心情を同じくするという意味でもある。
彼らと同じ目線に立って初めて見えてくる風景というものもある。
住吉社の境内で催された歌会はどんなだったのだろう。和気あいあいとした楽しいものだっただろうか。
境内から見る景色はどんなだっただろう。
歴史を学ぶことで過去の人たちとつながることができる。神社はそのための装置としての役割も持っている。
コメント