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必要なのは想像力と共感力

 今日の1ページは南区元桜田町の秋葉神社
 この神社などは『南区の神社を巡る』がなければどんな神社かまったく分からなかっただろうし、それ以前におそらく見つけられていない。
 この本のおかげで南区はだいたい網羅できると思う。ありがたいことだ。
 この本を作ったメンバーで他の区もやってくれないだろうかなどと都合のいいことを考えたりもする。
 それはともかく、やる気になればここまで細かくできるというお手本には違いない。愛知県神社庁の人とかもぜひ見てほしい。

 神社の近くにあったというだけの理由で城や戦国武将のことなどを書いているけど、それは無駄なこととは思っていない。直接の関係はなくても、神社のある土地の歴史を知ることは間接的には理解の助けになるからだ。
 我々は通常、現在から過去を振り返ってこちら側から理解しようとしてしまうのだけど、本当に歴史を理解するためには、過去の人たちと同じ視点に立ち、過去から学び、未来方向を見る必要がある。未来が見えていない中で彼らは何を考え、何を感じ、どこへ向かおうとしたのかを想像しなければならない。
 神社についてもそうで、彼らは過去の歴史的な流れを受けて、彼らのリアルタイムの時間の中で物事を考え、判断し、行動した。
 彼らにとって何が必要だったのか、何を願ったのか、何を欲したのか、どんな未来を目指したのか。
 実際のところは分からないにしても、過去から未来を見る視点というのは絶対に必要だ。過去において、今の我々の価値観は通用しない。その当時の価値観で考えなければならない。
 歴史を学ぶ人間にとって大切なのは想像力だ。あるいは、共感力といった方がいいだろうか。

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