今日の1ページは南区道徳の山神社。
鍋屋上野から他の町に移された神社としては、中区新栄の八王子神社もそうだ。
鍋屋上野に山神社を建てたのは誰でそれがいつだったかは分からない。おそらく江戸時代以前ではあるのだけど、どこまでさかのぼれるかは見当もつかない。
神社はよその地区へ移されてしまうと以前のことが分からなくなってしまうことが多い。清洲越しで名古屋城下に移された神社などもそうだ。
道徳の地名は文字通り道徳から来ているのだけど、住んでいた村人たちが道徳的だったわけではなく、尾張藩が道徳的な振る舞いとして替地を与えたことから来ている。
ただ、名は体を表すという言葉あるように、自分が道徳に住んでいるのだから道徳的な生き方をしなければいけないという考えになるということはあるだろう。
それにしても昭和初期の南区にレジャーランドがあったことは知らなかったし想像がつかない。真面目に作った真面目な観光地だったのだろうけど、今思えば珍スポットみたいなものだ。
人工の山を作って山頂に観音像を置いて滝とスケートリンクと温泉があるなんて、はちゃめちゃな世界観だ。そこにこの山神社も隣接していたのだ。
今後も神社紹介と絡めつつ、こうした名古屋の歴史のエピソードを伝えていけたらと思う。
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