年老いたミヤズヒメのイメージ
今日の1ページは緑区大高町の玉根社。
たくさんあった氷上姉子神社の摂社の中の生き残りということは、それだけ重要度が高かったということだろう。
摂社も残ると残らないのとでは大違いで、摂社についての情報は少ない分、消えてしまうとほとんど何も残らない。記録からも記憶からも消えてしまう。
玉根社はかつての霊根社と同一と考えていいのかどうか。常世社にも通じるものがある。
氷上姉子神社は、熱田神宮や高蔵結御子神社などとあわせて考えるべきで、知我麻神社との関わりも深い。熱田社の関連社は難しく、全貌を理解するのは不可能に近い。とはいえ、もう少しだけでも近づきたいという思いはある。
氷上姉子神社とはどういう神社だったのか。姉子がミヤズヒメ単独のことではなく巫女全般のことだとすれば、やはりここは女性の神社だっただろうか。
ミヤズヒメはヤマトタケルとの恋物語が語られることがほとんどなのだけど、私の中では年老いた姿のミヤズヒメが思い浮かぶ。昔の人のことだからそんなにおばあちゃんまで生きなかったにしても、とにかく若い娘というイメージではない。
朝苧社や松后社など、もう少しミヤズヒメの影を追うことにしたい。