たくさんの龍神が街を守っている
今日の1ページは守山区大森の白龍社。
多くの神社の境内社として龍神社があるけど、あれはかつて村の中で単独で祀られていたものがほとんどのはずだ。池のほとりや川など、やはり水辺が多かったのだと思う。
龍神といっても祀る目的はそれぞれで、神社としての性質も一様ではない。祀っていた村人たちもはっきり正体が分かっていたわけではないだろう。村人視線でいえば、日本神話の中のミツハノメがどうとかオカミノカミがどうかいうことはなかったに違いない。社を最初に祀った人間にその意識があったかどうか。
明治以前まで龍神社がどれくらいあったのかは見当も付かない。戦前までは名古屋にももっとたくさんあったというから、神仏分離令も乗り越えて長く続いた龍神社もあったのだろう。
神社サイト作りのために神社めぐりをするまでは、こんなに多くの龍神社があるとは知らなかったし思ってもみなかった。人知れず私たちの街を龍神が守ってくれている。そのことを心の隅にとどめておいても損はない。