プラス方向にもマイナス方向にも
今日の1ページは中区丸の内の金明竜神。
龍神を祀る始まりはそれぞれ事情があったのだろうけど、いくつかのパターンがありそうだ。
雨乞いだったり、水難除けだったりといった農耕や生活に直接関わるものがひとつ。
龍神にまつわる神社から勧請したというのがひとつ。
木や池などに棲む蛇神や龍神を鎮めたり崇めたりするために祀るというのがひとつ。
大まかにいうとこの3パターンなような気がするのだけど、実際はもっと様々な始まりがあったのかもしれない。現代人の感覚では理解不能なものもありそうだ。
龍神は祟るのか?
ないがしろにしたらそれは祟るだろうし、きちんと祀れば力になってくれるだろう。プラス方向にもマイナス方向にも強い力が働くのが龍神だ。あまり軽々しく扱わない方が無難だ。
かつては畏れるという気持ちが抑止力となって結果的に人を守ってきた部分がある。
今はそんなものは消えかけてしまっているけど、こういった小さな龍神の社がぎりぎりのところで決壊せずに食い止めているといった状況だろうか。
目に見えない力などないと決めてつけてしまうよりも、あるかもしれないと考えておいた方がいい。