二周目の直しは、緑区の有松神社、白龍大明王(桶狭間北地蔵堂)、秋葉神社(有松中町地蔵堂)。
今日は時間がなかったわけではないのだけど、直しよりも本読みを優先した。まだまだインプットしなければいけないことはたくさんあって、学びに終わりはない。
『緑区誌 区制五十周年記念』は参考になることはなかった。緑区民による緑区民のための思い出アルバムといった性質のもので、後半の歴史部分は『区制二十周年記念』と内容はほぼ同じだ。
『先代旧事本紀』は不思議な書だ。物部氏側から書かれた歴史書といわれるのだけど、実際に読んでみるとそんな気はしない。神話部分が『古事記』とほとんど同じというのは何故なのか。比較すれば違いはいろいろあるのだろうけど、『古事記』を見て書いたのか、原典が同じなのか、似すぎていて不自然に思える。
推古天皇が命じて聖徳太子と蘇我馬子が622年に完成させたという序文は偽物だろうけど、だからといって本文まですべて偽作とはいえない。
「天孫本紀」の尾張氏と物部氏の系譜は妙に詳しくて、あれを全部作ったとは思えない。
あと、気になったのが、ヤマトタケルは東夷を退治した帰りに尾張で亡くなったとあっさり書いていることだ。
これは『古事記』とも『日本書紀』とも熱田社縁起とも違う独自のもので、本当だとすれば、熱田社の創祀・創建にも関わってくる重要なポイントとなる。何の説明もなくさらっと書いているところにかえってリアリティを感じる。これまであまり問題にされてこなかったけど、何気なく読み流していいとは思えない。
しかも、尾張のミヤズヒメについては何も書かれていない。これは一体どういうことだろうか。
読んでいて面白い本ではないけど、もう少し読み込む必要を感じる。
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