タイトルの通り、Google Lensに超感動したのでお知らせします。
知ってる人は知ってるだろうし、使っている人にしたら今更だろうけど、Google Lensが私にとって超便利なことを今日初めて知った。
簡単に言うと、画像から文字をテキスト化してくれるアプリだ。
なんのこっちゃ? と思うかもしれないけど、まあ聞いてください。
私はこれまで『寛文村々覚書』だとか『尾張徇行記』などを引用するとき、一文字ずつPCに打ち込んでいた。
これが非常に面倒で手間も時間もかかる。ときどき助手を雇ってやってもらいたいと思うくらいだった。
字は細かいし、長い文章はしんどいし、変換で出てこない旧字はいちいち検索して文字を探し当てないといけない。
読み方すら分からないのが困りもので、たとえば”巍”なんて字は見たことがないので、こういう場合は文字を分解して検索する。
”山 禾 女 鬼”みたいに検索するとわりと見つかったりする。
しかし、これが半自動でできるとしたらどうだろう。
そんな夢のようなことを実現してくれるのがOCRという技術というか機能だ。
光学文字認識(こうがくもじにんしき)を意味するOptical character recognitionの頭文字を取ってOCR。
近年話題になっているのは知っていたけど、実際に使ってみようとまでは思わなかった。
それをどうして今になって急にやってみようと思ったのは、とにかく面倒くさかったからに尽きる。
なんとか少しでも手間を軽減してくれるならやらない手はないだろうと。
そして出会ったのがGoogle Lensだった。
何が感動したって、以下の文を一発で読み取って見せたのだ。
「海上洞 府志日、在山口村東、又名海上林、山勢峻巍岩石甚多、山腹有民家、然山径嶮岨、少人往来、林中多栗樹、常禁斧斤、其東高嶺日観物嶺、土人曰、是武田信玄置戌之古塁也」
旧字も入っているから3分の1くらいは手直しが必要なんじゃないかという予想をいい意味で裏切って一発回答された日には恐れ入るしかなかった。
漢字とカタカナ交じりの文章だと文字違いが出てくるのだけど(二とニとか八とハとか)、それにしても精度は相当高い。
旧字もちゃんと認識しているのがすごい。
これはもう、けっこう使えるとかそんなレベルの話ではなくて、絶対に使わないといけない機能といっていい。
私のように古い史料から文字興しをしている人だけでなく広く使えるんじゃないかと思う。
たとえば、友達にノートを借りて、それをスマホで撮影してテキスト化してPCに送って文章化するなんてことも簡単にできる。
もはや大量のノートや資料をコンビニでコピーする必要さえない。
写真を撮ってテキスト化してPCに取り込んだものをPCのプリンターで印刷することもできる。
詳しい使い方はネット検索してもらうとして(他力任せ)、ざっくり説明するとこうだ。
まずはスマホにGoogle Lensのアプリをインストールする。
テキスト化したい文章をカメラで撮影する。
アプリを立ち上げると画像フォルダが開くので、目的の画像を選択する。
”テキストを選択する”をタッチ。
メニューが開くので、右の…(三点)をタッチ。
”パソコンにコピーする”をタッチ。
アクティブになっているPC(Google Chromeを開いておく)を選択。
PC側が文章をコピーした状態(ctrl+cの状態)になるので、メモ帳などにペースト(ctrl+v)する(PC画面の何もないところで右クリック→新規作成→テキスト ドキュメント)。
そうすると、画像の中の文章がテキスト化されて貼り付けされている。
注意点としては、ブラウザにChromeを使っていることと、スマホとPCが同じGoogleアカウントでログインして同期している必要があることだ。
それにしても技術の進歩というのはすごいものだとあらためて思い知った。
これで史料写しが劇的に楽になって助手を雇わなくてもよくなった。
なんで今までやらなかったと今更言っても遅いので、これからは大いに活用していくことにしよう。
皆さんもぜひお試しを。
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