中川区の歴史は浅いという間違った思い込みがあったのだけど、少なくとも北半分の歴史はそれほど浅くはないことを今は知っている。縄文や弥生時代の遺跡や古墳こそほとんどないものの、少なくとも平安時代まではさかのぼる。それでも千数百年の歴史があるということになる。
高畑の神明社も、荒子の神明社も平安か鎌倉まではさかのぼるのではないかと思う。神明社という名前の神社ではなくても、何らかの神を祀る社の創祀はそれくらい古い可能性がある。
あらためて神社の歴史というのはしっかり伝わっていないものだと思う。
中村区の夜叉龍神社がグーグルマップから消えているという情報をいただいて慌ててストリートビューで確認したところ、以前古ぼけたアパートがあったところと隣の神社があったところにこぎれいなアパートが建っている。
本当か?
実際に自分の目で確かめたわけではないのだけど、確かに神社があった場所がアパートになっている。信じたくないけど認めざるを得ないようだ。夜叉龍神は消えた。
オススメ神社60社の中に選んだ神社だったから残念な気持ちが強い。
龍神は土地を守る神だから安易に取り壊したりしてはいけないのだけど、アパートに新しく入った住人はそんなことは知らないだろう。
やはり神社は消えていく。確実に一社、また一社と。数百年、千年という時間の積み重ねはあっけなく奪い去られ、二度と元に戻ることはない。
人は傲慢で無邪気だ。
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